朱肉のこだわり


金属印章でも、相性が良く、印影が綺麗に見える朱肉を使用しました。

「練朱肉」は、明治38年創業の、株式会社モリヤマさんの朱肉を使用しております。
この朱肉は、日本の「伝統と文化」の象徴である練朱肉の研究開発をたゆみなく続けてこられ、有機顔料による練朱肉という画期的な取り組みにも共鳴を致しました。

練朱が歴史を受け継ぎ、伝える朱は昔から幸福招来の色であり、高貴な魔除けの色でもありました。

「縁印」では、深みのある鮮やかな色彩で、少し濃い目をの風合いをもたせた「赤茶」を使用しております。

朱肉の素材は、良質の自然素材、艾(もぐさ)等、高級素材を使用し、顔料とよく馴染むよう研究されております。

美しい印影のために、最高級な繊維質を精製したものだけを使用してます。

それにより、朱肉が適度に柔らかく、粘りが生まれ、印面に朱の色がむらなく映ります。

そして、自然素材からくる、朱肉ケースの蓋を開けた時の、ほのかに立ち昇る、重厚な香りを楽しめます。
作り手の、思いもその中にこもっており、力となりましょう。
次の「縁」のためにも、朱肉のこだわりです。
金属の印章「縁印」に「練朱肉」が移り、「練朱肉」から「印影」となり、「印影」が次の「縁」となりましょう。

 

株式会社モリヤマさんショールームにて、朱肉について入念な打ち合わせ。

 

(中央:ヒロセ工業廣瀬正貴社長、右:造形作家&デザイナー鈴木尚和)